2018/02/18
こんにちは、うさぎ専門店キャロットハウス店長のきゃろたまです。
今日は、お客様からいただいた相談の中で多かった
「ケージに血がついているんですが、どうしたんでしょうか?」
という問い合わせに対して、お答えします。
結論から言いますと、次の3つが考えられます。
- 爪が折れたことによる出血
- 子宮疾患による出血
- 泌尿器疾患による出血
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ケージの中で血を発見したら、まず出血部位を確認を
まず、飼い主さんにしてもらいたいことは、その血はどこから出血したものか確認してください。
見るところは、前足、後ろ足、おしり、口まわりです。
足の外傷
ホリホリして足で床をひっかいているときや、ケージとすのこの隙間に爪を引っかけてしまったり、抱っこしているときに飼い主さんの服に引っかかってしまって、爪が折れることはたまにあります。
全相談のケースのうち、8割の原因は「爪が折れていました」というものでした。
その場合、血が垂れるくらいの出血量なので、飼い主さんがビックリされることも多いです。
爪が根元で折れて取れた場合、出血が止まればその後は、とくに処置をする必要はありません。
逆に爪が残っていたり、折れずに爪の根元からじわじわ出血している場合、翌日かかりつけの動物病院で診てもらってください。
爪が残っている場合は、爪を取っておかないと、下から別の爪が生えてくる可能性があるからです。
また、片足を上げたまま歩いたり、引きずるような歩き方をする場合は、脱臼や骨折の可能性もあるのでこの場合も受診が必要です。
また、後ろ足から出血している場合は、皮膚炎(ソアホック)である可能性が大です。
肥満傾向であったり、もともと足が細い、後ろ足の毛が薄いなどの原因が考えられます。
その場合は、受診とともに食事管理が必要となってきます。
子宮疾患による出血
爪が折れていない、ほかにけがしているところがなく、女の子のうさぎである場合は子宮疾患を疑うべきです。
トイレにおしっこと一緒に落ちている場合や、歩いていてポタッポタッとすのこに落ちている場合があります。
出血量はそれほど多くない場合や、おしっこと混じりあって判別が難しい場合があります。
動物病院で診てもらって、避妊手術を検討してください。
泌尿器疾患による出血
爪が折れていない、男の子なので子宮疾患はあり得ない場合、第3に疑うべきは「泌尿器疾患」です。
膀胱炎、腎臓結石にかかっている場合があります。
出血(血尿)のほかに症状として、
- おしっこが出にくい
- 水を異様に飲む
といった症状が見られます。
逆に、ニンジンやりんごの皮など赤い色素を含むものを食べた場合や、アルファルファを主原料としたペレットを食べている場合は赤い尿が出る傾向があります。
ただ自己判断は禁物なので、ちょっとおかしいなと思ったら、尿を持って獣医さんの診察を受けてください。
また泌尿器疾患の場合、食生活の改善が必要な場合があります。
カルシウム含有量が多いフードやおやつは避けなければいけません。
さいごに
ケージの中に血がついていた場合、
- 爪が折れたといった足の外傷
- 女の子のうさぎなら子宮疾患
- すべてのうさぎで泌尿器疾患
のどれかが考えられます。
参考にしてください。